台湾と香港、二つの魅力的な旅行先ですが、どちらを選ぶべきか迷いますよね。
この記事では、短期旅行を前提に様々な観点から両地域を徹底比較しました。台湾は日本語の通じる親しみやすい場所で、物価も比較的リーズナブルです。一方、香港は国際都市としての魅力があり、ナイトライフや高級グルメが楽しめます。
本記事を参考に、理想的な旅行先を見つけましょう。
「旅行の前に情報収集中!」という方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
台湾と香港の旅行情報を徹底比較
短期旅行を前提に、以下のポイントから台湾と香港を比較しました。
- 言語
- かかる費用
- 治安
- 食事
- 異国感
- ナイトライフ
- 滞在日数
- 親切度
言語
台湾の主要言語は中国語(台湾華語)。日本語を話す人も一定数いますが、若い世代は話せないことがほとんどです。ただし、観光地では日本語が通じるお店が多く、安心して観光できます。英語も観光地や若い世代を中心に通じます。
香港では主に広東語が話されていますが、多くの若者は広東語に加え、英語と中国語も話せます。そのため、特にビジネスや観光地では英語を使うのが一般的です。ただし、日本語はほとんど通じないので注意が必要です。
費用
台湾は香港に比べて全般的にコストが低いと言われています。確かに、夜市やローカルな店では日本よりもずっと安価なものが見つかります。しかし、台北など中心部のホテルやレストランなどでは、日本と同程度の価格を見込む方が良いでしょう。
一方で香港は、生活費が高いことで知られています。特に宿泊費は台湾よりも高く、ショッピングや外食にもそれなりの費用がかかります。スーパーやドラッグストアでの買い物も、日本より高いと感じることが多いです。
ただし、台湾も香港も、バスや地下鉄、タクシーなどの公共交通機関は日本に比べてかなり安いので、移動に関してはコストを抑えやすいです。
治安
台湾と香港は共に治安の良い地域ですが、日本と比べるといくつか注意すべき点があります。
台湾は一般に非常に安全で、犯罪の発生率も低めです。しかし、台湾特有の問題として、多くの原付バイクが存在し、これらによる交通事故が時折あります。歩行者としても、特にバイクの多い地域では十分な注意が必要です。
一方、香港も基本的に安全な都市です。ただし、東南アジアなどからの出稼ぎ労働者が多く住む地域では、特に注意が求められます。香港での観光客を狙った犯罪は少ないとされていますが、どの国でも油断は禁物です。
食事
台湾では、ストリートフードが特に人気で、夜市での食べ歩きが旅行の醍醐味の一つです。具体的な料理としては、「小籠包(しょうろんぽう)」、「牛肉麺(ビーフヌードル)」、「魯肉飯(ルーローハン)」などが挙げられます。また、タピオカやマンゴーかき氷、豆花など美味しくてインスタ映えするスイーツが多いのも魅力です。
八角などのスパイスを用いた独特な風味が特徴で、日本人でも好き嫌いが分かれます。料理は全体的にリーズナブルな価格で提供されていることも魅力の一つです。
一方の香港では、広東料理の本場として知られており、高級レストランや点心(ディムサム)、海鮮料理が特に有名です。代表的な料理には、「飲茶(ヤムチャ)」、「ローストグース(ガチョウ)」、「海老ワンタン麺」などがあります。
広東料理はその繊細な味付けと豊かな味わいで知られています。ただし、価格は一般的に高めです。
異国感
台湾では、日本との歴史的なつながりから文化的な親近感を感じることが多いです。高雄や台南などの南部の方が異国感が強いです。町並みは伝統的な寺院や市場、豊かな自然環境が混在しており、東アジアの伝統文化と現代文化が融合した独特の雰囲気を持っています。
一方、香港は国際都市としての特徴が顕著で、東洋と西洋の文化が混じり合った独自の雰囲気を持っています。高層ビルが立ち並ぶ都市景観やネオンの光る夜の街は、香港ならではの異国感を強く感じさせます。
また、広東語と英語が主に使われる環境は、日本人にとってはより強い異国感をもたらすかもしれません。
ナイトライフ
台湾では、食べ歩きを楽しめる夜市が夜の文化の中心となっており、各地で賑わいを見せています。台湾人は日本と比べて飲酒の機会が少なく、居酒屋やバーへの出かける人も日本ほど多くありません。しかし、都市の中心部にはクラブやバーがあり、特に若者たちに人気です。
台湾のおすすめナイトクラブやバーについては、以下の記事を参考にしてください。
一方香港では、夜間のエンターテイメントが充実しており、アジアでも有数のナイトライフを楽しむことができます。美しい夜景とともに、多くのクラブ、バー、高級レストランがあります。特に蘭桂坊(ランカイフォン)は国際的なナイトスポットとして知られ、世界中から人々が集まります。
香港のおすすめナイトクラブやバーについては、以下の記事を参考にしてください。
滞在日数
台湾は九州と同程度の面積があるほど大きく、一週間程度の滞在でも充分に楽しむことができます。首都台北だけだと2泊3日あれば主要な観光スポットを十分に楽しめますが、高雄や台南のような他の都市にも訪れると、台湾の異なる魅力を感じることができますよ。
一方で香港は比較的小さい地域であり、2泊3日の短い滞在でも主要な観光地を効率良く巡ることが可能です。ただし、香港から近隣のマカオへの日帰り旅行を計画する場合、3泊4日が理想的です。香港とマカオはそれぞれ異なる文化と歴史を持ち、短期間でも多様な体験を提供してくれます。
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フライト時間
東京(成田または羽田)から台湾の主要な空港である台北桃園国際空港までの直行便は、フライト時間が約4時間です。一方、香港国際空港への直行便は、東京から約5時間かかります。
日本から台湾や香港へは比較的短い時間で行けるので、アジア旅行を計画する際には便利な選択肢と言えるでしょう。
衛生面
台湾では、主要都市の公共の場所や観光地は一般的に清潔ですが、夜市や屋台では衛生状態に多少のばらつきがあります。また、トイレには紙が置いてないところも多く、紙ティッシュを持ち運ぶ必要があります。
香港は、観光地や高級レストランでは高い衛生基準を保っていますが、市場や繁華街では日本の基準と比較してやや清潔さが劣る場合があります。衛生面に敏感な旅行者は注意が必要です。
親切度
両地域ともに日本や日本文化を好む人々が多く、日本人旅行者に対しては親切な対応が期待できます。
台湾では、地元の人々が非常に親切でフレンドリーな態度を示すことが多いです。日本を好きな人が多く、旅行者が困った時には積極的に助けを提供してくれる傾向があり、このような親しみやすさは台湾旅行の大きな魅力の一つです。
一方、香港でも地元の人々は親切ですが、台湾と比べると都市部の忙しさからか、同じ程度の親しみやすさを感じることが少ないかもしれません。それでも、香港人は基本的には親切で、必要な時には助けてくれますよ。
台湾・香港のおすすめ観光スポット
筆者が実際に足を運んだ、台湾・香港のおすすめ観光スポットを紹介します。
「なかなかどちらに行くか決められない…」という方は、ぜひ気になるスポットがないか参考にしてください。
【台湾】九份
台湾北部に位置する九份は、昔ながらの建物が並ぶ歴史的な町並みが特徴です。茶屋や伝統的なスナックを楽しめ、夜には美しい灯籠が幻想的な雰囲気を演出します。
「千と千尋の神隠し」の舞台になったと言われており、多くの観光客でにぎわっています。幻想的な景色はとても印象的で、一度は行っておいて損はないです。
【台湾】十分
十分は台湾の北東部にある小さな村で、天燈(ランタン)を飛ばすことで有名です。願い事を書いたランタンを空に放つ伝統的な体験は、訪れる多くの旅行者に人気です。
香港発祥の旅行サービスサイト「Klook」は、九份と十分どちらも効率よく回れるツアープランを提供しています。ぜひチェックしてみてください。
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【台湾】台北101
台北市の中心にある台北101は、かつて世界一高いビルでした。その展望台からは台北市の壮大なパノラマを一望でき、ショッピングモールも併設されています。ここから見る夜景はかなり絶景でした。
台北101の一般入場料は600台湾ドル(日本円で2800円程度)と少しお高いです…。しかし、「KKday」で事前にチケットを購入しておくと、480台湾ドルでお得に入場できるため、ぜひチェックしてみてください。
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【香港】ビクトリア・ピーク
香港島の最高峰に位置するビクトリアピークは、圧巻の都市景観を一望できるスポットです。展望台からは香港のスカイラインとビクトリアハーバーが見渡せ、特に夜景は絶景です。
「Klook」でチケットを事前購入しておけば、スムーズにトラムに乗ることができるのでおすすめです。
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【香港】蘭桂坊(ランカイフォン)
中心街の中環(セントラル)に位置するランカイフォンは、バー、レストラン、ブティックが集まる活気ある通りです。夜になると多くの人で賑わい、香港のナイトライフを代表するスポットの一つです。
世界3位の金融都市である香港には様々な国から人が訪れているため、地元の人だけではなく、世界中の人と出会うチャンスがあります。
筆者が香港旅行に行ったときは、毎晩ここに通っていました…。
【香港】ディズニーランド
香港ディズニーランドは、家族連れに特に人気のあるテーマパークです。東京ディズニーランドにはないアトラクションやグッズを入手でき、ディズニーの魅力あふれるショーも楽しめます。
東京のディズニーランドと比べてあまり混雑しておらず、長くても20分程度並べばどのアトラクションに乗ることができます。
香港ディズニーのチケットを買うなら、公式サイトではなく「Klook」で購入しましょう。定価よりお得に購入できるだけでなく、アナ雪エリアのファストパスも選択することが可能です。
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【旅行タイプ別】台湾と香港どっちがおすすめ?
自然と文化を重視するなら台湾、都市の魅力を楽しみたいなら香港がお勧めです。
本章では旅行タイプ別に、筆者の独断と偏見でおすすめ旅行地を提案します。もちろん、人によってそれぞれ旅行の目的が異なるため、全てのグループには当てはまらないとは思います。
とはいえ、「どちらに行くか決められない…」とお悩みの方にはぜひ参考にしてください。
- 卒業旅行
- 女子旅
- 男子旅
- カップル・夫婦
- 子供連れの家族
- 一人旅
卒業旅行
比較的安価で日本語が通じやすい台湾がおすすめです。
学生の卒業旅行には台湾がおすすめです。台湾は比較的安価で、豊かな歴史と文化、親しみやすい地元の人々が魅力です。食文化も学生に人気があり、特に夜市での食べ歩きは楽しい体験になります。初めての海外にぴったりの旅行地です。
香港は都市探索やショッピングに興味がある学生にも適していますが、一般的に台湾よりもコストが高くなる傾向があります。
女子旅
インスタ映えするスポットやスイーツが多い台湾がおすすめです。
台湾は女子旅に最適です。安全で、ショッピングやカフェ巡り、美食体験が豊富です。タピオカやマンゴーかき氷、豆花など美味しくてインスタ映えするスイーツが多く、温泉地も人気があります。
ただし、ショッピングやアフタヌーンティーなどの高級グルメ、ナイトライフを楽しみたいグループには香港も魅力的です。
男子旅
都市に活気があり、ナイトライフの盛んな香港がおすすめです。
台湾はその多様な食文化、自然の豊かさ、歴史的なスポットで知られます。一方で香港は、都会の活気、充実したナイトライフ、ショッピングや国際文化の融合が魅力で、都市型のエンターテインメントを求めるグループに適しています。
蘭桂坊(ランカイフォン)のバーやナイトクラブで、充実したナイトライフを過ごせるでしょう。
カップル・夫婦
夜景が楽しめるバーやレストランがある香港がおすすめです。
リラックスした自然体験や文化的な探索を求めるなら台湾が、都市の魅力とロマンティックな体験を楽しみたいなら香港がおすすめです。どちらも異なる魅力を持ち、愛を深める旅行に最適な場所です。
台湾は、その豊かな自然景観、温泉地、美しい海岸線が特にカップルや夫婦に適しています。また、多様な食文化や歴史的な名所も、一緒に楽しむのに最適です。リラックスした雰囲気とフレンドリーな地元の人々が、のんびりとした旅行にぴったりです。
一方で香港は、活気ある都市景観、ショッピング、高級レストランでのディナー、そして美しい夜景が魅力です。ビクトリアピークからの眺望や香港の夜景は特にロマンチックで、カップルや夫婦にとって記憶に残る体験となるでしょう。
子供連れの家族
家族連れの場合、ディズニーランドがある香港がおすすめです。
台湾は家族連れにも優しい国です。子供が楽しめるアクティビティや公園、動物園があり、食事も子供向けの選択肢が豊富です。
香港は、台湾に比べると都市の喧騒や人混みがあるため、小さな子供連れにはやや大変かもしれません。しかし、香港ディズニーランドを含む多くの観光スポットがあり、家族連れにも人気です。
ディズニーランドでは一生の思い出に残る時間が過ごせるでしょう。
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一人旅
国土が広く、自然豊かな台湾がおすすめです。
一人旅においては、台湾が特におすすめです。台湾の魅力は、その安全性、親しみやすい地元の人々、そして手頃な価格で楽しめる多様なアクティビティにあります。
台湾では、台北のような都市部での文化体験やショッピング、美食の探索から、九份や太魯閣国立公園など自然豊かな地域でのアウトドア体験まで、多彩な活動を一人で気軽に楽しむことができます。
台湾全体が比較的安全であり、英語が広く通じるため、一人旅の際の不安も少なく済むでしょう。
まとめ
台湾と香港、それぞれに独特の魅力があり、どちらも素晴らしい旅行先です。
自然や文化、リーズナブルな価格を求めるなら台湾がおすすめ。一方で都市の活気や国際的なナイトライフを楽しみたいなら香港がぴったりです。
各地域の特色を理解し、あなたの好みや旅行の目的に合わせて選んでみてください。
「旅行の前に情報収集中!」という方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。